続・銀髪姫と不良幹部
「…そうだ」


入り口のところでいきなり母さんが思いついたようにこちらを見た。


「依亜、キレイになったね。それは恋をしたからかしら?」


「なっ!!///」


「ふふっ、頑張りなさい」


それだけを言うと、今度こそ外に出て行った。


突然何を言うのよっ、もう!


「さすが依亜のお母さんやな」


「ですね、天然なところはお母さん似なんでしょうか?」


「天然じゃないわよ!」


何勝手なこと言ってるのよ!


でも…。


「そっか、私はお母さん似だったんだ」


初めて知ったな…。


まだ一緒に暮らしていた頃は、似てるとかそんな場合じゃなかったし。


知れて嬉しいけど…っ。


ぎゅっ。


「ぇっ…しおん?」


なぜ私はまた史音に抱きしめられているんでしょうか?


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