恋色涙~君たちの恋~

 教室に行くなりかなみの怒鳴り声が聞こえた。

 「さよちょっと!どういうこと!?」

 なぜかプリプリしてるかなみ。

 なんかかなみ明るくなったなぁなんて思った。

 「えっ?なにが?」

 私は怒られるようなことはした覚えがないので?を浮かべながらきいてみた。

 「えっ?なにが?じゃないわよ!こうた先輩となにがあったの?」

 かなみは怒ってるように見えるけど顔は心配そうだった。

 私はそんなかなみに昨日のことを話した。
 
 かなみはコクコク頷いていた。

 「なるほどね……まぁ、そりゃしょうがないと思うよ?さよがちょっと幼かっただけ。」

 と言われた。

 幼かったと言われムッとして今日決意したこともはなすことにした。

 「幼くないよ?だから今日大人になるって決めた!」
 
 私は恥ずかしけどかなみの目を真っ直ぐ見ながら言った。

 「ちょ、ちょっとさよ!声おっきいから!」

 逆にかなみが恥ずかしそうだった。

 「わかった。さよ。頑張ってね?」

 そう言って私の頭に手を伸ばし、私の頭についていただろう葉っぱをとってくれた。

 あ、後もう一つ相談があった。

 「かなみー、そういえば朝下駄箱にこんなのが入ってたんだけど……」

 はいっていたその紙をみせた。

 かなみはそれを見ながら私に優しく微笑みかけた。

 「こうた先輩の仲直りしよって手紙かな?良かったねさよ。」

 と言ってくれた。

 かなみの言葉に大きくうなずいた。

 でも、なんかひっかかる。

 こうたあんな乱暴な言葉使いするっけな?

 私は深く考えないようにした。

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