恋色涙~君たちの恋~

 学校につくと、昨日の女子軍団が立っていた。

 私は怖くてこうたの後ろにかくれた。

 それに気づいたこうたは私を腕で包み込んでくれた。

 「またなにかしにきたの?」

 こうたが冷たく言い放った。

 女子軍団は泣きそうな顔をしている。

 その中のこうたに押され人が前にでて口を開いた。
 
 「あ、あのさよちゃんに謝りたくて……」

 えっ?

 私?   

 いきなり呼ばれてビックリした。

 謝る?

 本当に?

 昨日みたいなことしない?
  
 私は怖くなってこうたの制服をギュッと掴んだ。

 こうたはそれに気づき、制服を掴んだ私の手をギュッと握りしめてくれた。

 「わかった。早く謝ってあげて?さよふるえてる。」

 こうたが優しく言うと女子たちは大きな声で謝罪した。

 「さよちゃんごめん!みんなこうたをとられて嫉妬してたんだ。でも、きみはこうたの彼女なわけだし、しょうがないって昨日やっとわかったんだ。ごめん!もうこんなこと二度としない!」

 そう言って全員土下座をした。

 私はなんか恥ずかしくて、

 「あ、や、やめてください!そこまでしなくても…昨日はすごく怖かったです。もう二度としないでくださいね。」

 私がそう言うとリーダーの人が立ち上がりこうたをどかし抱きついてきた。

 リーダーの人はよく見ると普通に綺麗だった。
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