Mein Schatz


両親は共働きだから昼間は家には誰にもいない。かと言ってすることもない私はただぼーっとしていた。





夕方、あいつのことを思い出したら震えが止まらなくて息がクルシクなってきた。



(あいつのせいで私は…)


(もうどうしようもないし…このままいっそ消えたい…)






気がついたら台所でナイフを握り閉め、その鋭利な先端を左手首に当てていた。





痛い…辛い…誰か……







涙と赤黒い液体が混じって膝に垂れている。






「あんた何してんの!」






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