添い寝カレシ
第一章
「本日のご予定は、十五時に永山社長との対談、その後報告を兼ねた会議になっております」



 ファイルを片手に、目の前の男に淡々と告げる。



 鈴本 日和。それが私の名前。



 大手企業の社長秘書をして早五年。



 昔から、勉強やスポーツは何でもこなしてしまう性格だったものだから、この仕事に就いてからも、失敗なんてすることもなく、この五年間を過ごしてきた。



 他の秘書達からは、陰口を叩かれたり、小さな嫌がらせをされてきたけれど、苦ではないのだ。



 だって・・・




< 1 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop