四角いジャングル
蝶野 正春(ちょうの まさはる)。

かつてニュージャパンプロレスの若手として入門するも、メインイベンターとしての地位を確立した頃に突如として『武闘派宣言』によって入場テーマ曲も変えてヒールターン。

黒を基調としたコスチュームに一新し、ニュージャパンの正規軍と抗争を繰り広げ、遂には猪瀬との試合によってニュージャパンを追放され、今はフリーのレスラーとなっていた筈だった。

そんな彼が臆面もなく、ニュージャパンのセルリアンブルーのマットに足を踏み入れた事に、観客達は騒然となる。

ニュージャパンの選手達もリングに上がり、猪瀬を中心に蝶野達と睨み合いになる中。

「I'm CHONO!」

リング上で蝶野は咆哮。

会場は歓声とブーイングが入り混じる形となった。

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