学生結婚しちゃいました



理玖くんが正座して、お父さんとお母さんの方に向き直り、



「……おじさん、おばさん。陽菜ちゃんから電話で話を聞いたと思いますが、陽菜さんと一緒に住もうと考えています。

どうか認めてください。」



「「「「・・・・・・・。」」」」



お父さんもお母さんも、理玖くんの親も沈黙。


すると、お父さんがユックリと口を開いた。



「そのことなんだが…理玖くんのご両親とも話し合ったが、


許すことは出来ない。」




「「えっっ?何で??」」


思わず私と理玖くんの言葉が重なった。




「結婚前の男女が一緒に住むなんて、常識的に考えてダメだと言っているんだよ。」



お父さんの言葉に、二人してガックリと項垂れた。



「でも……。」


更にお父さんが言葉を続ける。









< 15 / 345 >

この作品をシェア

pagetop