学生結婚しちゃいました


そうだった…。

幸太くんの家に荷物を取りに行って、その時に葵さんの事を報告するんだった。



「急いで準備するね。」



そう言うと、軽くシャワーを浴びて、身なりを整えた。




―――――――――――...




「ねぇ陽菜。準備が終わったら、少しだけこっちに来て~。」



リビングの方から理玖くんの声がする。


身なりを整えて、理玖くんの座っている隣に腰かけると、理玖くんが私の顔を覗き込む。



「理玖くん…どうしたの?」



私の言葉に、理玖くんが私の手の上に、自分の手をソッと重ねた。




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