学生結婚しちゃいました



それでも布団から顔を出そうとしない陽菜が、ますます心配になってきて

ちょっと強引に布団を引きはがした。



薄暗い寝室の中。

布団から出た陽菜の顔は、涙でグチャグチャになっていた。



「~~~~~~~~っっ!!」



「陽菜…。何かあったの?

いや…何かあったから泣いてるんだよな。


何があった?」



俺の質問に首を横に振って、手で顔を隠そうとする。



「学校で何かあった?

それともバイト先??」



「・・・・・。」


陽菜は何も言わず、更に首を横に振る。



< 86 / 345 >

この作品をシェア

pagetop