涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
クラスメート達が、駐輪場に入ってきて、それに気付いた美羽が、あたしの腕を掴んだ。
「クラス、向かいながら話す」
くいっと引っ張られたその腕は、あまりに遠慮がちで、止まってるわけにも行かないので、それについていく。
「…ねえ、美羽」
歩きながら、ボソリと小さな声で美羽の名前を呼ぶ。
「…ん?」
「…揺れるなって、どういうこと?」
美羽から言ってくれるのを待つ、じゃだめ。
自分から…あたしから、聞かなきゃいけない気がした。