涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
肩を押したのなんて、気にせずに
「えっ!?大丈夫!?」
いつも通り、顔を近づけ、おでこをくっつけてくる怜。
近い。
遠ざかりたいから、理由をつけたというのに…。
これじゃあ、全く意味を持たないじゃないか。
「怜、大丈夫だから、離れて。」
そういって、再び怜の肩を押して離れてもらおうとすると、嫌だ、というようにあたしの腰に巻きついた。
やっぱり悪魔だ。
キュンっとする胸の音と同時に、ズキンっとした胸。