泣き虫ヒーロー。〜泣き顔だって、カッコいい。〜
ここまで騒がしいと、もう何も出来ない。
明日、教室に来られても良いから、もう帰ろう。
私はそう思い、3-1の教室から出た。
――ハズだった。
「…………え。」
3-1の教室から、出るか出ないかの微妙な所で私の足は止まっていた。
そして、胸に違和感があった。
何だか、胸がいつもよりキツい様な、そんな違和感。
「置いてきぼりにすんなよ、蒼羅!」
……ああ、
ま〜た、コイツか。