【彼女のヒミツ】
自分の周りの人間は全てライバルと理解してきた礼二。中尾という人物が自身の中に存在する黒く硬い物体を少しずつ氷解しているのだろうか───いや。ちがう。礼二はそんなことを考えた自分を戒めた。

礼二は机に参考書を広げてたものの、頬杖をつき、階下を見つめ、物思いにふけっている。

先ほどから中尾と玲は二人で楽しげに話していた。時刻は午後五時を少し過ぎている。

──あれ

礼二は傾けていた顔をまっすぐに戻した。少し口をあけている。受付に二人の女子高生がみえる。彼と同じ学校の制服だ。一人は森永里子。

もう一人は──

礼二は彼女の姿を目にしたとき、手にしていたシャーペンを落とした。

沼田かず美だった───



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