無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「でもまー、これでジョージも彼女持ちかあ。良かったね」
微妙な空気に耐えられなくなったりんりんが、明るい声で雰囲気を持ち直そうとする。りんりん優しい。
「あー。このメンバーでついに私だけ空しい人間になってしまったなー。さすがにちょっと淋しいわ」
さらに柴木ちゃんが空気を読んだようにそんな事を嘆いたが、どことなく棒読みだ。
だって、柴木ちゃん心では全然そんな事思ってないっしょ。ナントカ王子がいるんだから彼氏いらねーって心底思ってるでしょ。
「柴木ちゃん好きなひととかいないの?」
「残念ながら」
いや、りんりん。柴木ちゃんはナントカ王子に惚れ込んでるんだぜ~。とは心の中でだけ言っておく。
そんな事を知らないりんりんは柴木ちゃんに、好みの男のタイプだとか合コンはどうかだとか色々聞いてガールズトークで盛り上がっていたので、俺は優吾に今度買うという車の話題を振ってボーイズトークで盛り上がる事にした。