無口な同期とイチャラブ♡オフィス


駆け込んで入ったせいで、事務所にいた野瀬さんに

「西島さん!また走ってる!」

と怒られたけど。


みんなに笑われたけど、優吾が見てなかったからセーフ。



野瀬さんの厳しい視線を背中に浴びながらタイムカードを押して、私は考える。

優吾はどうしてあんなに優しいんだろうと。


いや、別に何かしてもらったワケじゃないんだけどさ。

でも、言葉はなくても、何もなくても、優吾はなんか優しい。会うだけでどこかホッとする。

そう思うのは私だけだろうか。


やっぱり優吾は森の大木だから、チョコマカ小動物の私は癒されるのかな。

< 36 / 293 >

この作品をシェア

pagetop