無口な同期とイチャラブ♡オフィス


キューピッドとして責任を感じていたのだろうか。ミッションの失敗という重責に耐え切れず、ジョージがエールを贈り続けてくる。


「フレーフレーりんりん!ふり、あれ。ふれり…りん?」

「ジョージ噛み過ぎっしょ。酔っ払ってんの?りんりんって言えてないよ」

「りんりんり…り?」

「なんかりんりんって言われ過ぎて、私自分の名前がゲシュタルト崩壊してきた」


りんりんリンリン。お酒の回ってる頭で自分のフルネームがよく分からなくなってくる。あれ?私って西島りんりんりん?

と、その時。



「りんか」



…………小さく聞こえた静かな声に、混乱も酔いも一瞬で吹き飛んだ。

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