いつかきっと


誰でもいいから、私にいてほしい、って思ってくれる人がいないかな、なんて妄想もした。



そんなの、バカみたいって思う自分もいたんだけど、思うことをやめられなかった。



「つらいだけだよ、そんなの。結局、何も手に入んないよ」



「そんなの、小春にはわかんねぇじゃん。いつかきっと、得られるかもしれないじゃん!」



すばるは速効で言い返してきた。




「……」


思わず黙りこんでしまう。迫力負け。



「俺の本当の気持ちなんて、母さんにも、小春にも、誰にもわかんねぇよ」




本当の気持ち……。



その言葉を言われたら、完璧に言葉を失ってしまう。



「あの、すばる……」




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