クールな彼と放課後の恋
ニッコリと笑って、私を見つめる香穂ちゃん。




「香穂ちゃん…人見知りとか言ってたくせに、なれてくると結構突っ込んでくるのね…」

「へへへ♪はい、答えてくださーい」

「~~~」


なんか香穂ちゃんて、日向に似てるかも。





「わ、わかんない…いい奴とは思うけど…」

「ふーん…」

「稲瀬って不思議なんだよね…友達モードのときと…そうじゃない時があって…//」

「そうじゃない時ってなにー!?♪教えて教えて!」


私に、顔を近づけてくる香穂ちゃん。





「か、香穂ちゃんはどーなの!?//好きな人とか彼氏はいないの?」


私ばっかりでズルい!




「私?私は、昔から男の人苦手だったから、恋愛経験0だよ♪人見知りの原因も、男がこわいからだし(笑)だからこのままだと、一生ひとりぼっちかも~アハハ」

「重い悩みを、明るく言わないのっ」













夕方


香穂ちゃんと別れ、地元に帰ってきた私。




今日は楽しかったな~♪

香穂ちゃんのこと知れば知るほど、どんどん好きになってくよ。


あ~今日は夕飯作る気になんないな~

ピザでも取ろうかなー




どんっ







そんなことを考えながら、ボケッと歩いていたら…

信号待ちしていた、誰かの背中にぶつかってしまった。





「す、すいません!」


ボーッとしちゃった!





ぶつかった相手が、クルッとこっち振り返ると、私は思わず「あ!」と声をあげてしまった。





「い、稲瀬!?」

「…藤川?」


私がぶつかった相手は、稲瀬だった。

稲瀬は私服姿で、なんだかいつもと雰囲気が違った…
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