クールな彼と放課後の恋
学校に着き、委員会の仕事が終わると、暑さで汗が吹き出てくる。




「今日は久々晴れたけど、やっぱり暑いね…」

「あ、俺これ買ったんだった…」

「?」


稲瀬がカバンから出したのは…

置くタイプの小型扇風機だった。ちなみに、カラーは青!





「なにその扇風機!?」

「こないだ100ショップで買った。300円だったけど…」

「ああ、あるよね。100ショップで、300円で売ってるやつ」

「お前の分も買ったから…帰ったら渡す」

「え…」


私の…分…?





「これから本格的に夏になったら、これだけじゃ暑いと思って…見つけた時すぐ買った」


稲瀬は、手に持つタイプのあの扇風機を出して言った。





「…そうだね、ありがと。私も使うね」


私の言葉に、また稲瀬はふわっと微笑む。



この笑顔を…

独り占めできたらいいのにな…








がやがや



「じゃあ、またあとで…」

「うん」


教室に着き、私は稲瀬と離れ、自分の席につく。




変わらないいつもの朝だけど、私にとっては違う。

稲瀬と同居して、初めての学校…


私からすると、特別な日かも・・・






「陽葵ちゃん!おはよー」


!

すると、登校してきた香穂ちゃんが私に近づいてきた。




「香穂ちゃんっ!」

「ど、どうしたの!?」


私は香穂ちゃんの腕を掴む。




「ちょっと…話聞いて欲しいんだけど…」

「…話?」


HRまでまだ時間があった為、私は香穂ちゃんと廊下に出て、窓際で風に当たりながら…

ここ数日間の出来事を、香穂ちゃんに話した。
< 121 / 246 >

この作品をシェア

pagetop