クールな彼と放課後の恋
「かわいいっ!♪」

「かわいいよね!私も気に入ってるの」


おそろいのイヤホンジャックがついた、お互いのスマホを並べてみる。




「大切にするね、陽葵…ちゃんっ」

「うん、香穂…ちゃんっ」

「…昨日LINEで話してた通り、やっぱりまだ、名前を呼び捨ては照れるねっ」

「そうだねっ(汗)でも徐々に頑張るよ!」

「私もっ」



アハハと笑い合う、私と香穂ちゃん。


何も飾ってない、そのままの私を…

香穂ちゃんは受け入れてくれた…


この感じ、久しぶりだな。









その時、ふと稲瀬と目が合った。


稲瀬は私に…一瞬だけ笑いかけてくれた。




稲瀬…ありがとう。


私も稲瀬に、笑顔を返す。




あんたの言ってた通りだった。


自分に素直になってみたら、変わったよ…


私、変われたみたい。





友達…できたよ。










「陽葵ちゃん!明日の土曜って暇?良かったら、遊ばない??」

「遊ぶ遊ぶ!遊びましょうっ!」

「ふふ、どこ行こうか?」

「ヅラにゃんこグッズが売ってる雑貨屋さんがね、最近近くにできたらしいんだけど…」

「えー行きたい!」




この感じも、久しぶり…




友達って…


やっぱり、いいかも。
< 99 / 246 >

この作品をシェア

pagetop