幼なじみ。






あたしはなんで、そう簡単に人を傷つけてしまうの?




思ってもないことも全部言っちゃって・・・




「先生・・・明日来てくれると思う?」





「どうだろうね?でも、来ると信じてるけどね?」




そっか・・・




でも、もし、愛雅が来なかっら・・・電話するしかないか・・・



出来るだけ直接謝りたいんだけど・・・




あたしのせいだから・・・仕方のないことなんだ。




いつ以来かな?こうやって、愛雅と喧嘩するの・・・・




最近喧嘩とかしいてなかったから、あたしたちからすれば珍しいことだった。





「先生って、命を救うだけじゃなくて、誰の話でも嫌な顔一つせず聞くんだね?いい人だよ・・・」




「みんなは命を救うだけの医者、だと思ってるかもしれないけど、悲しみや苦しみを半分背負うのも医者だと私は思うねぇ・・・」





「そうなんだ!なんかすごいね?」




「そうかい?」




「うん」




笑顔で言った。




あたしも命を救うだけが医者の仕事だと思ってたけど、患者さんとかの気持ちを一緒に分け合って背負うのも仕事なんだね?




なんか、先生が近くにいるとなぜかホッとする。



いい言葉をいっぱいあたしにくれるから。




「先生、ありがとう」




先生がいてくれるからこそ、あたしは前向きに必死で頑張れるんだよ。




だから、ありがとう!




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