幼なじみ。






そして、次の日の夕方。心愛ちゃんがお見舞いに来れなくて、愛雅だけが来てくれた。





昨日のこと、全部話した。





もう、陸上の世界には立つことができないのと1ヶ月間入院して体調が回復しつつあったら車椅子生活だけど退院できるという話。




「車椅子、自分で漕ぐことは無理だったっけ?」





「うん・・・ちょっとした運動でも息切れや呼吸困難が起こりやすいからって・・・」




「じゃ、俺がずっとそばにいてやるよ!じゃねーと、大変だろ?」





「うん、ありがとう!」





昔から、愛雅は変わらず、あたしが困ったりしたら、いつもそばにいて助けてくれるんだよね?




昔、あたしが友達と喧嘩して・・・






『もう知らない!』




そう泣きながら、小学校の校舎の中の暗くてなんか落ち着く部屋に逃げ込んだ。





そんな時、愛雅がいつもあたしの隣にいて温かい腕で抱きしめてくれた。




『大丈夫だ!泣くなよ・・・』





気がつけば、いつも隣にいて支えてくれたね?




『おい、麻帆!見てみろよ!』




真っ暗で閉ざされていた部屋が一気に明るくなり、窓の外を見た。




すると、今まで見たことがない綺麗でキラキラと輝く青空と綺麗な形をした雲が丁度いい具合の割合で言葉だけでは言い表せられないほどの絶景が見れた。




『綺麗・・・・』





『俺も初めたみたー!こんな空!』





最高のものを見せて、あたしを慰めて、あたしよりも大きな手で背中を押してくれた。





あたしの隣で太陽みたいなキラキラと輝いている笑顔であたしはいつまでも輝いていられたんだね?




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