幼なじみ。







「麻帆!おはよ!」





後ろから聞き慣れた声が聞こえてきて振り向くと心愛ちゃんがいた。





「心愛ちゃん、おはよ!」






「今日もまた1人で来て・・・」






「ごめんね?・・・・・」





心愛ちゃんにはまだ愛雅とのことを言っていなかった。





「何があったのかは知らないけど・・・また息切れが激しくなったら困るし心配するから・・・だめだよ?」





心愛ちゃんがあたしに優しく怒ってくれた。





あたしのことを誰よりも大事に思ってくれているにがあたしにも伝わる。






あたしも同じで誰よりも大切な人。






あたしと一緒に心愛ちゃんが教室に行ってくれた。






階段を上がり時に車椅子を折りたたんで心愛ちゃんが持って運んでくれているんだけど、あたしたちの横を通って行く人たちも手伝ってくれた。







「ごめんなさい・・・・あたしのせいで手伝わせちゃって・・・」







「麻帆、謝りすぎ・・・・謝るんだったら『ありがとう』って感謝された方が嬉しいよ!」







「そっか・・・ごめ・・・じゃなくて・・・ありがとう」






「そうそう!やっぱお礼言われた方が嬉しい!」







『ありがとう』って、魔法の言葉だね?






たった一つの言葉だけで笑顔になれるもん!






言葉って意外と力があるものなんだね。







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