幼なじみ。






「麻帆は十分強いよ?」





よかった・・・





愛雅が口にした言葉に嘘はないよね?
信じていいんだよね?




ちゃんと、最後まで『死』と向き合って、最後まで愛雅と一緒に生きたい!






だから、あたし、頑張るね?






「あたしさ、見た目は強く見えるかもしれない。でも・・・実はすごく弱いと思う」




「・・・・・・」





「1人だと何もできない。たまにみんなの前で強がっちゃったりさ・・・だから、実は弱いと思う」





「弱くない、弱くなんかねーよ」





愛雅の目があたしを捉える。




その目があたしに何かを訴えているように思えた。




『強いよ?弱いと思うかもしれないけど、強いよ?』って・・・・





「麻帆はいつも自分より他人。どんなに自分が辛くても他人のことをずっと思い続けている奴だ」





「・・・・・・・」





「そんな麻帆より、俺の方が弱いよ・・・すげぇ情けねぇけど・・・」





あたしは首を横にブンブンと振った。





愛雅は強い。強いよ?





辛い時も悲しい時も・・・・どんな壁があたしたちに立ちはだかっても、一緒に向き合って越えてきた。





ありがとう!





「愛雅は弱くないんだよ?強いよ?情けなくなんかないい!全て・・・愛雅の全てがかっこよかった!」





これからもその強さであたしを見守ってほしいな?





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