幼なじみ。






チャイムと同時に先生が出て行き、教室が一気に騒がしくなった。






「麻帆!おはよ?」





「おはよ!心愛ちゃん!」





いつも通り元気に挨拶したつもりなんだけど・・・






「麻帆、今日、どうかした?顔色悪いよ?」





心愛ちゃんにはバレバレみたいで・・・





「全然!何もないし、平気だよ!」





心愛ちゃんに心配されても、あたしは「大丈夫!」とか、「何もないよ!」って言っていつも強がってるんだよね・・・





それがあたしの性格だから、いくら親友の心愛ちゃんでも「体調悪いんだ」とも言えない。





「何もないようには見えないよ?」







「ほんとうだってば!」






「わ、わかった。あまり無理しないでね?」





「わかってるよ!」






< 37 / 228 >

この作品をシェア

pagetop