幼なじみ。

幼い頃の約束








ー キーンコーンカーンコーン。





今日の授業が終わり、放課後になった。





あたしは机の中にある教科書類を鞄に詰めて帰る準備をする。





「麻帆、最近部活行ってなくねーか?」





「うん・・・こ、顧問と喧嘩しちゃって・・・・気まずくて・・・・」





愛雅には、まだ心不全という思い病気にかかったことを言っていなかった。




「喧嘩?・・・嘘だろ?ちゃんと俺にも話して。じゃねーとわかんねーよ」





「わかった・・・じゃ、公園で話す」






それだけを言い、鞄を肩にかけて、愛雅といつもの帰り道を歩く。





少し急な坂を登り、公園に行くためいつもと違うところを通る。







公園に着いて、ブランコの前に置かれている屋根の下にあるベンチにそっと座った。






「んで?どうかした?なんで、最近部活行かなくなった?」







「あたし・・・靴が小さくなったって言った日に病院行った。医者が「この前はただの貧血じゃなかった」って言われた・・・」






涙をこらえるように制服のスカートを手でぎゅっと握った。





「心不全、っていう大変な病気になっちゃったんだ。心臓の病気でちょっとした運動でも呼吸困難が起きたりするんだって・・・」




愛雅はあたしの目を見ながら真剣な顔で頷きながら話を聞いてくれた。








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