幼なじみ。






病室から出て、10階のフロアにある自動販売機に行って、お茶やジュースを買い占めた。




毎日ここに来なくてもいいように・・・




小銭を入れてカラン、と言わせて飲み物が落とされた。






「それで大丈夫?」





「うん」





「じゃぁ、戻るよ?」





あたしはコクンと首を縦に頷いて、病室へと戻った。





ベッドに戻って、楽な姿勢で座る。





「そういえば、今日始業式だから午前だけだよね?昼ご飯は?」




始業式とか終業式の日とかは午前中に終わるからご飯食べていないと思う。




「そういえば食べてないね?」




心愛ちゃんが愛雅に聞いて愛雅が頷いた。





「あ、じゃーさ、お弁当いっぱいお母さんが買って来たみたいだからさ食べよ?今のあたしにはこんなことしかできないけど・・・」





「ありがとう!」




あたしは棚に保存していたお弁当を取り出して愛雅と心愛ちゃんに渡した。



さすがにこれは買いすぎでしょ!?って暗い買っていて・・・あたし1人じゃ食べきれないっていうか、給食があるし・・・



こんなにも買ってこなくていいのに。




あたしもそのあと、看護師さんが給食を持ってきてくれた。




みんなで他愛もない話をしながらご飯を食べた。










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