~こどもの恋愛?!~


「おいっ!何してんだっ!」


頭上から声が聞こえてきて、あたしは解放された…。


「かっ、神谷さ…っセンセ?」

涙でぼやけた目の前に竹本くんの首元を掴む神谷さんがいた…。


神谷さんは、あたしが今まで見たことがない、怖い顔をしていた。


「なんだよっ、神谷っ、ふざけてただけだろっ。そんなマジになるなよっ。」


ハッ…。

神谷さんっ。


「あたしはっ、だいじょうぶですっ。帰りますからっ。」

あたしがこの場所にいたら、神谷さんが冷静さを欠いてしまうと思った…。

だから、あたしは急いで逃げ出した。

震えが…止まらなかった。
< 187 / 289 >

この作品をシェア

pagetop