いらっしゃいませ!   〜レギュラーですか?それともハイオクですか?〜
所々外板がめくれて剥き出しになった配線がショートし漏れた燃料に引火したからだ。


"ドッカーン!"


轟音一発シェルは大爆発を起こし四散した。

呆然としたあたしは…

「何で…何でシェルが…こんなカス暴走族とやりあったぐらいで死ななイカんと!」

あたしは泣きじゃくりながらグロリア男を睨んだ。

「放っとけ瑠璃…シェルは身体張ってお前を守ったのは、あんなヤツにお前を絡ませたくないからやろ?アイツの中じゃお前は綺麗なまま記憶の中で永遠に生きてんだ…それに恥じない未来を…アイツの為に生きてやれよ」

そう言って小倅は、あたしを優しく包んだ。
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