愛されオーラに包まれて
◎泰河の結婚観~side HARUKA~
3人と別れた後、泰河に"うちで待ってろ"と言われていたので、合鍵で入る。

これはいつもの慣れたことだし。
そして主が不在であることもよくあることだ。

時刻は夜11時過ぎ。
今日の泰河は同期との飲み会。

楽しい仲間だろうし、かなり遅くなるんだろうな。
そう思いながらメイクを落とし、シャワーも浴びて、ベッドでひとり寝。

私は泰河のいいつけを守り、泰河の前以外ではアルコールは控えている。

適度な量が睡魔を誘う。

おやすみなさい

・・・

私の頬に柔らかいものが。

その原因の方向を見ると、Tシャツに短パン姿のいつもの寝る格好をした泰河が私の頬にキスをして、体を横たえたところだった。

と、言うことは、帰ってきて着替えるとかシャワーを浴びるとか、物音を立てていたよね。

私、気がつかなかったんだ。

『ごめん、起こしちゃった』
「ううん。こっちこそ先に寝てしまってごめんね」
『遅くなったから謝ることはないけど、結構早い時間に鳴らした携帯には反応して欲しかったな。ちょっと心配しちゃった』

枕元の携帯を見ると、着信を知らせるランプが点滅していた。
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