愛されオーラに包まれて
隣では、

『マリちゃんは、保育園に通っているの?』
『うん!』
『好きな男の子とかいる?』
『レンくん、だいすきぃ』

そんなマセた会話が繰り広げられていた。

マリちゃんの存在を他言無用と局長に念を押され、車に乗る。

『でも驚いたなぁ。局長がパパだったなんて』
「そうだな。パパそっくりだったな、マリちゃん」
『でも、あの目の色、どこかで見たことがあるんだよなぁ』

局長の奥さんって、どんな方なんだろう。

そしてこのまま、秘密の結婚を通す気なのだろうか。

秘密にする理由って、何だろう。

俺や遥香には疑問の残る、マリちゃんとの出会いだった。
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