愛されオーラに包まれて
専務室にも挨拶。
あ、この人、五部の清水さんのお父さん。

『あの時の君は、カッコ良かったよ』

あ、【きらきら】バーコード差し替え事件の時に遠藤部長に向かって啖呵切ったあの時ね。

「お恥ずかしいところをお見せしました」
『娘のことも、世話になった』
「はい、恐れ入ります」

残り常務2人についても挨拶をした後、副社長室に戻る。

『思えばさ』

副社長が口を開く。

『社長や、専務たちがお前に言った出来事に関して、話について行けている俺がいるんだよな』

苗字のこと、遠藤部長のこと、清水さんのこと・・・

「そうですね。私、どんだけ副社長を頼りに仕事をしていたんでしょうかね」
『惚れるなよ』

私は副社長の言葉に笑ってしまった。

「副社長のように奥様からの"愛されオーラ"がはっきり見える方には、惚れません。私は泰河しか見えませんから」
『はいはい。君こそ、その"愛されオーラ"がはっきり見えるよ。でも俺のこれからの不安を、お前が軽くしてくれそうな気がする』
「だといいですね」
『よろしくな、高松』
「こちらこそ」

こうして、私は、副社長のパートナーとして行動を共にすることになった。
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