もう一度、最初から
エノキは、アパートまでしっかり送ってくれた。

勿論、送り狼になることなど決してなく。


しばらく仕事を休ませてくれること等を事務的に伝え、帰って行った。




……分かっていたけど。きついなぁ。

過去の想い出話。

『好き』って自覚した途端に、眼中に無いことをソフトに思い知らされるっていう。

「憧れてた」話も、リップサービスみたいなもん。

当時のちょっと派手だったあたしに、立派な社会人になった大人の余裕と、現在の生活が満ち足りている自信から「憧れてた」と過去形で言ってみる。

何その想い出プレイ。
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