冷凍保存愛

「てことは、校長室で何かを発見したって線が一番強いよね」

 コーヅは何かを考える様に遠くをみつめた。

「行けば分かるんじゃね」

「うん、強羅君と僕とで行ってくるから、羽都音ちゃんはここに残って。もしかしたら道子ちゃんから連絡がくるかもしれないから。その時のために」

「分かった。でも気を付けて。何かあったらすぐ連絡してね」

「お前がな」

 強羅はコーヅと二人で見つめあって話す羽都音に横から口をはさんだ。

「うっさい。強羅は大丈夫でしょ」

「なんでだよ」

「その体格で誰が襲ってくるのよ」

「相変わらず失礼なやつだ」

 コーヅはそんな二人のやりとりを見て笑っている。

「とりあえずだ、羽都音、お前はここで、なんかあったらすぐ連絡しろよ」

「分かったってば! てか強羅じゃなくてコーヅ君にするよ」

「俺にしろ! それが早いんだよ」

「分かった分かった。早く行って」


 やっと連絡先が聞けるチャンスだったのに強羅の割り込みで話が止まってしまった。







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