冷凍保存愛

「もちろんだよ。じゃ、妹さん探すのがんばろ。協力するから。同じ席だったのもなんかの縁かもしれないしね」

 本当は友だちもいないし、道子は塾で相手にしてくれないので暇ということは伏せておくことにした。

「助かるよ。じゃ、明日学校の前で」

「うん。じゃ、明日。見つからないように帰ってね」

「そうだね」

 そろそろ生徒たちが教室に入ってくる頃だ。

 先ほどから話声や笑い声が遠くの方から聞こえてきていた。

 他校の生徒が校舎内に入り込んでるなんて分かったら大変なことになるし、それを容認している羽都音にも飛び火することは間違いない。

 教室にクラスメイトが入ってきたが、挨拶程度で自分のグループの子たちと和気藹々とやっている。

 昨日と同じだ。

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