無色透明。それ以上。
「そういえば、美月の弟って高1なるんだろ?やっぱあんたと似てんの?」
「いや、天星はあたしとは全然似てないよ。」
「ふうん、じゃあ、あんたの姉貴に似てんの?」
「うーん、美陽ちゃんとも似てない。あたしたち3人てあんま似てないんだよね。まあ、その中でも群を抜いて残念なのがあたしなんだけど。」
「ばーか。何言ってんだよ。美月が残念なわけねーし。あんたはあんたの良さがあんだから。」
「あたしの良さか…。うん、そう思っとく。ありがと、蓮美。」
「あたりめーだろ。大体、美月は自信なさすぎなんだよ。」
「はは、そうかも。」
「とにかく、弟がまた同じ高校に入ってくるんだし、どいつか教えてくれよ?」
「うん、蓮美には教えるよ。」