ヘーゼル
ガラッ
「失礼します」
あいさつをすると、
昨日、会った先生のもとへ
歩みを進める。
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。
昨日は良く眠れたかな?」
「えぇ、とても良く眠る事ができました。本日からよろしくお願いします。」
そう言って、私は先生に深く頭を下げた。
「よろしくね。さぁ、教室に行こうか」
「はい。」
職員室から出ると、生徒がこちらを
じろじろと見てくる。
視線に耐えられず、顔を下に向けると
「あまり気にするな。日本人の転校生が珍しいだけだ。」
そう言って、先生は私に優しく笑いかけた。


しばらく歩くと
先生がピタリと歩みを止めた。
「ここが教室だよ。
皆、最初はうるさいかもな」
そう言うと先生は、笑顔で教室に入って行った。
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