性悪男とわたしの2日間



「ちょっ!なにすんの?」

「じっとしてろ」



耳元に指が触れる。
髪をすくうと、なにかを付けられた。



「それ、取んなよ」



仕方ないので、鏡を取り出してみると、写ったのはバレッタだった。


シンプルだけど可愛めのリボンのバレッタ。


いつの間に買ったんだろう。



「ありがとう!」

「あぁ。大事にしろよ」



フイと顔を背けた。

素直じゃないとこが可愛いな。
鬼生徒会長の意外な一面見ちゃった。



< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop