夜の蝶の羽
HEAVEN'SMooN
ガヤガヤとした店内
今日は金曜だから人の出入りが激しい

団体もちらほら

その団体客のテーブルの一つに私は接客してる


「アゲハちゃんかわいーよね、彼氏いるんでしょ?」

「いないですよ」

「うそばっかりー」

5人のおやじを同時に相手するのも慣れた

・彼氏いるの?
・俺何歳に見える?

定番過ぎてこれも慣れた

「俺何歳でしょうか!」

「えーっとねぇ」

お前は48かな。と思いながらも5歳若めに言っておく

「43、かなー?」

「嬉しいなぁ!」

「えーホントは何歳なんですかぁ?」

「47!!」

「えぇ見えなぁいっ」

だと思ったよ

「ならこいつは!?」

おいおい5人全部言うパターンかよ面倒だな

「んー、シャンパンのんだら言えるかなぁ」

「みんなの当てたらいいよ」

「やったぁ、アゲハ頑張りまぁす!」

適当に当てて最後の一人ぐらい外しておこう



あー、今日の客絡みうぜぇ

内心はいつも毒ついてる

男なんてみんな屑だ
指輪してる癖に口説いてくんな
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