おとなしくアタシに溺れなさい!
隆吾の正体
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。


気が付けば外は真っ暗で、アタシは凪君と一緒にゲームセンターを出て、来た道を戻っていた。


「家まで送る」


「え? 近くだから大丈夫だよ」


「もう暗いから」


そう言って結局最後まで送ってくれた凪君は、やっぱりあった時よりも優しくやっていると思う。
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