おとなしくアタシに溺れなさい!
エピローグ
それから一か月後、心の準備が整ったアタシと凪君は、2人で病院を訪れた。


「やべぇ…緊張する」


凪君はいつもの黄色い花を片手に持ちながら、落ち着かない様子。


そりゃそうだよね。


病院には毎日来てたみたいだけど、麻友ちゃんの顔を見るのは久しぶりなはずだ。


「大丈夫だよ。ほら、行こう?」


アタシは凪君の背中を押して、病室へ向かう。
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