屋上共犯者。



そういえば。


タクトと一緒にいる間は、

梓のことを全然考えなかった。



「なら、よかった」


私はまじまじとタクトのことを見つめる。


私が元気ないから、ずっと気にしててくれたんだ。



「ありがと」



恥ずかしくてまっすぐ顔は見れなかったけれど、

何とかお礼を言うと。

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