屋上共犯者。


香坂さんにも志乃にも言わなかったけれど、

私には確信があった。




――きっと、それがタクトだ。



香坂さんの話を聞いて、

すべてに納得がいった気がした。



タクトが学校に行っていなさそうなこと。


そしてこの間、全力で男から逃げた後、

苦しそうにしていたこと。



タクトがマンションに屋上にいた私を

すぐに助けに来られたことも。



怪しい男の話が気になったから、

用心して見てたって言ってた。



どこで?


< 399 / 490 >

この作品をシェア

pagetop