屋上共犯者。


「そんなことないって!」


志乃は優しい笑顔で私を励ましてくれる。


「瑞希にはきっと、

瑞希にしか出来ないことがあるよ?」


私は彼女の言葉をよく考え、

繰り返してみる。


「私にしか、出来ないこと……」


そう言われると、急に進む方向がはっきりした気がした。


「……そっか」


「どう? いい方法、思いついた?」


< 433 / 490 >

この作品をシェア

pagetop