星が瞬く夜に。





「うん・・・」

「まぁ俺は大丈夫だから。
不幸になるとか、マイナスのこと考えるな。
俺がもし不幸になったら考えろ。
俺はそんなの信じねーから。

これからも郁美といるからな」

「何それ・・・」



ハハッとたまらず笑いだす。

面白くて変な人だなぁ・・・。




でも、

凄く優しい人だ。




「教室戻るか」

「うん」




3階にある教室に向かう。

その間、【探偵ユマ】の話をした。

好きだって言っていた言葉通り、榊くんはよく知っていた。

1話1話を大切に覚えている。




こんな風に、誰かと話すなんて、初めて。

自然に私は笑えてた。



お姉ちゃんがいなくなったあの日から。

私は笑えずにいたのに。

どうしてだろう・・・?



本当に・・・

変な人ね。







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