偽りの姫…本気の恋
んで、大晦日…
桜坂組には何十もの傘下の組長達が
年末に金を納めにやってくる
今年、特に多い…のは
千尋…だよな。
夜の世界に身をおく千尋はまだ…16
本当なら青春ど真ん中のはず…
結婚するまでは卑呀さんからの
大事な預かりものとして…
特に裏の世界では
ふたりの仲は知られてはならない事
目の前で卑呀さんに甘える姿に
胸が張り裂けそうだ…
お年玉を貰い喜び、お酌をしてまわり
卑呀さんの隣に座る千尋
俺はこの場を離れ
裏口の階段の影に座っていた
ヒソヒソと話す声…
「あのお姫さんを傷つけたら
桜坂と卑呀はどうするだろうな
昔の女の忘れ形見らしい…」
「その話…漏らしたら
お前の命も組も
跡形もなく消されるぞ忘れろ…」
修二はこの声に聞き覚えがある
ただ、話の内容に動揺して
確かめる前に姿が消えていた…
「親父と卑呀さんの関係は…
何だ?俺たちに言えないことか?」
すぐに維澄に話し調べることに決めた
この時…すでに扉は動いていた
桜坂組には何十もの傘下の組長達が
年末に金を納めにやってくる
今年、特に多い…のは
千尋…だよな。
夜の世界に身をおく千尋はまだ…16
本当なら青春ど真ん中のはず…
結婚するまでは卑呀さんからの
大事な預かりものとして…
特に裏の世界では
ふたりの仲は知られてはならない事
目の前で卑呀さんに甘える姿に
胸が張り裂けそうだ…
お年玉を貰い喜び、お酌をしてまわり
卑呀さんの隣に座る千尋
俺はこの場を離れ
裏口の階段の影に座っていた
ヒソヒソと話す声…
「あのお姫さんを傷つけたら
桜坂と卑呀はどうするだろうな
昔の女の忘れ形見らしい…」
「その話…漏らしたら
お前の命も組も
跡形もなく消されるぞ忘れろ…」
修二はこの声に聞き覚えがある
ただ、話の内容に動揺して
確かめる前に姿が消えていた…
「親父と卑呀さんの関係は…
何だ?俺たちに言えないことか?」
すぐに維澄に話し調べることに決めた
この時…すでに扉は動いていた
