。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。

拒絶!?



□ 拒絶!? □



―――――


――……




「今日の朝飯、えっらい豪華っすね」


テーブルにずらりと並べられた、朝食を眺めてタクが不思議そうに目をぱちぱち。


「ほとんど弁当のあまりだけどな」


あたしはおかずの皿をテーブルに並べながら、思わずぽろり。


「弁当?今日はガッコですかい?登校日?」


と、突っ込んだのは壱衣。


ふぎゃっ!!


しまった!!


「り、リコとピクニック行くんだ!それで弁当を……」


慌てて言い訳したけど、


「ふーん……それにしても豪華っすね。メガネの野郎もなぁんか洒落込んでるし。


ホントに相手はリコさんですか?


てかメガネ、珍しくおめぇが朝早いな」


と、するどーい突っ込みを入れてじとっとあたしと戒を睨んでいるのは、まだあたしたちの関係を疑っている様子のマサ。


か、戒……


不安になって戒の方をちらりと盗み見たけど、戒は特に慌てた様子もなくにこにこ隣に座ったキョウスケの両肩をポン。


「僕は今日デートですよ♪響輔さんと☆」


余ったポテサラで作ったビシソワーズのカップに口を付けていたキョウスケは、危うくスープを吹き出しそうになっていた。


戒の向かい側に座ったユズは何もかもお見通しなのか、「くっくっ」と腹を押さえて笑いを堪えている。


『おめぇらも大変だな』と目が語ってる。


うっせぇ!!おめぇは黙って飯食ってろ!!



でも





隠れて付き合うのって―――やっぱ大変だぁ。






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