この恋のとろける温もりを感じたい


さほど高熱も出ていないからインフルエンザでは無いと確信をしタオルが熱くなる度に冷えたタオルに変え何度か同じ事を繰り返した。



静まり返った部屋に響くのは壁に掛けてある時計の秒針の音と気持ち良さそうに寝ている桃也さんの寝息。


桃也さんからタオルを取ると唇を額にあて確かめる。


大分、熱も落ち着いたみたい、きっと明日はカラダも楽になるはず...


ボールを手に持ちキッチンへ向かいタオルを絞ってカウンターの上に置き部屋に戻ろうすると


さっきの小さな扉が目に飛び込んで来て少しだけ気になり扉の前に立ち止まった。



< 330 / 553 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop