妹から彼女へ…。
翌日、真実は、雄也から貰ったストラップを眺めていた。

昨日の今日なのに何だか夢見てるような感じだった。


(彼女にも同じようなのあげてるのかな…。)

変な心配ばかりする真実。

心の中がモヤモヤしてイマイチスッキリしない。

『はぁ…。何だこの気持ちは。』

雄也と居た時間が楽しかったせいか一人になると急に寂しくなる。

携帯のメモリーを見ると雄也の名前がある。思わず携帯のボタンを押しそうになる。

話したいけど彼女が居たらどうしよう。
仲良くしてるんだよなあ…。

今頃…。

暫くするとまた真実の携帯が鳴り見知らぬ番号がディスプレイに出ていた。

ん?

誰かな?雄也じゃないのは確か、他に誰か居たかな?

とりあえず電話に出た真実。

『はい、もしもし?』


『真実?俺だよ。隆史。雄也の高校の時の友達。』

隆史?

そんな人居た?

暫く考えて…

ああ!居た!

ちょっと何気にグルメに詳しいあの人か!

またこの彼が真実を恋の良きアドバイザーになるのです。
< 19 / 37 >

この作品をシェア

pagetop