godlh
真っ赤
 「何やってんの?秀郎。また、愛内に見とれてた訳?」
 クスクス笑いながら、僕に惟が話しかけてきた。惟は、小学校からずっと同じクラスの幼なじみだ。惟は、昔からとても勘がさえていた。だから、僕が何も言わないのに、僕の心の中はなんでもお見通しだった。
 「ち、違うよ。」
 焦って、否定した。
でも、これがまた惟に「はい、そうです。」と言っている事と同じだと、すぐに気がついた。
 「やっぱりな。前から、愛内の事、好きなんじゃないかなって思っていたんだよ。その嘘をつく時に、急に瞬きが多くなる癖、治した方がいいぜ。」
 僕は、黙ってしまった。そして、顔が恥ずかしくなるほど真っ赤になった。
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